2019-11-22 【本】20年目の松坂世代 本 野球 20年目の松坂世代 /竹書房/上重聡 posted with カエレバ 楽天市場 7net 有名な話ですが、上重さんご本人も松坂世代で実際に甲子園で松坂投手と投げ合う伝説的な試合をしたPL学園のエースピッチャーなんですよね。 そんなわけで、同世代のプロ野球選手とも仲が良く、選手たちの受け答えもプロの選手としてというよりはどこか同窓会で思い出話に花を咲かせているような感じがしていて良いなと思います。 サッカーにも黄金世代という同い年でこれだけ名選手が出てくるか、という奇跡の年代がありますが、松坂世代もその感じに近いのかなというふうに感じました。 サッカーだと松坂投手にあたるのが小野伸二選手で、高原選手や稲本選手、遠藤保仁選手なんかもその世代で、共通している認識は(おそらく)みんなが一様に「小野伸二が一番上手い」と考えていること。 その存在に少しでも近づこうとして努力を重ねてプロ野球選手になるとか、あんな投手がいたんじゃ無理だと打者に転向してプロ野球を代表するバッターになるとか、自分がプロなんて考えてもみなかったけど学生時代に松坂投手からヒットを打って、その後松坂投手がプロで活躍する姿を見てプロになれる自信をもらうとか、松坂大輔という偉大な存在がいかに同世代に良い影響を与えていたかということが伝わってきます。 最後に松坂大輔その人への取材章があって、松坂投手本人も同世代の選手たちから良い意味での刺激を受けていたということが明らかになるんですが、最後のあとがきの内容がとても素敵なので、是非最初から最後までしっかり読んでもらって、松坂大輔という怪物が走り続ける姿を最後まで見守ってほしいと思います。