2020-09-29 【本】虐殺のスイッチ 一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか? 本 虐殺のスイッチ 一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか? /出版芸術社/森達也 posted with カエレバ 最近時間があるので色んなことを思考することが多くなったんだけど、この本は特に自分にとって「我が意を得たり」というか、自分が考えていたことプラスアルファをそのまま文章で可視化してくれたような大事な本になった。 著者の森達也さんについては、この本の中でもご自身の為人を章を割いて説明してくださっているのでそちらに譲るが、この本で書かれているようなことを発信する資格があるというか、発信してもらわないと困るというくらいの人選だと感じた。 虐殺であるとか、いわゆる凶悪犯罪って「頭のおかしな個人・集団がしでかした事」として捉えられがちなんだけど、実はボタンのかけ違いで自分たちがその「頭のおかしな」人や集団になってしまう可能性があるということを知っておかなければいけない。 そういった事態が発生することをこの本を読んで頭に刻み込んでおきたいし、人間はいつだって善悪を見失えるということを肝に銘じておきたい。