2019-05-01 【本】大地のゲーム 本 大地のゲ-ム /新潮社/綿矢りさ posted with カエレバ 楽天市場 7net 特に予備知識も入れずに読みましたが綿矢りさ作品としてはかなり異色の作品でした。 綿矢りさ作品の骨組みとも言える「ひねた目線を持つめんどくさい女」とその周りにいる男関係みたいなテンプレもありつつ舞台が現代ではなく、21世紀末のディストピア的未来ということもありそのテンプレもどこか新鮮な印象で楽しめました。 最後の展開はなんとなく読めたけど、その後の主人公の行動とかはぞくっとするものがありました。 ファンタジーとも言えるし、現実と地続きとも言えるこの世界観がとても好みでスラスラ読み進められたし、それでいて各登場人物の色というか抱えているものもスッと入ってきたし、その辺のバランス感覚が流石だなぁと思わされました。好きです。