【本】魂の在処
時間が経つと、中山選手がどんなストライカーだったか知らないという人も増えていくと思うと、こういう本は後世に残したいと思います。
中山選手本人の証言とチームメイトや近しい関係者から中山雅史というサッカー選手がいかに傷つきながらも前に進むことをやめずにサッカーに向き合っていたかという本です。
若手であっても、ベテランになっても、膝をボロボロにしながら明るくチームを引っ張る、それを見たチームメイトが「中山さんがあれだけやるなら自分だってやらなければ」と思わせる背中はまさしく精神的支柱。
海外から来た選手やトレーナーでさえ驚嘆させる。
日本代表のW杯初ゴールを折れた足でねじ込んだ、漫画みたいな、現実にいる選手。
51歳にして、いまだに「引退」ではなく、「第一線を退く」という言葉を使う。
いつかまた、スタジアムでその姿を見たいと願ってしまいます。