初めて読んだ作家さんだったので、どうかなと思って読んでいました。
選んでいる言葉も読みやすくてあっという間に読めたんだけど、味わいとしてはとても良い意味で「嫌なこと言うなぁ」という感じだった。
普段気づかないだけで、もしかしたら自分のすぐそばで起こっているなんでもない日常の風景をつぶさに観察して拾い上げて「これ嫌な感じじゃない?」って感想を求められるような。
特に男だから余計にそう感じてしまうような切り口が随所にあって、胸をぞわぞわさせられてしまう。
この著者の方の別の作品を読んでみたいと思わされたので、自分にとって良い出会いだったんだと思います。
女性の方の印象だとまた違った味わいになるのかな。