【本】自殺を防ぐためのいくつかの手がかり 未遂者の声と、対策の現場から

自殺を防ぐためのいくつかの手がかり 未遂者の声と、対策の現場から /河出書房新社/渋井哲也

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家族問題、学校問題、借金やアルコールなど様々な要因で自殺の道を選んでしまった自殺未遂者のケースをもとに、非常にわかりやすい作りで心が自殺に傾いてしまうメカニズムを教えてくれる本です。

そして様々なコミュニティ（地域、日本、インターネット等）における自殺防止の取り組みも紹介してくれています。

2010年の本なので、実際はもう少し前進してるかもしれません。

 

読んでて浮かんだのは、自分がこの本を読んだからといって自分が自殺しようと思う気持ちを抑えることはできないし、誰かの自殺を止められるようなわけでもないんだなというある種の諦めのような気持ち。

でも、自分以外の誰かに無理強いすることなく読んでもらえたら誰かに自分の気持ちを汲み取ってもらえるかもしれないし誰かが自分に気持ちを吐き出してくれるような勇気を与えてくれるかもしれない、とそんなことを考えたりしました。