生乾きと焼餅

どの口が何言うかが肝心

【本】明日への足音

 

清武選手の自伝本で、出版されたのはブラジルW杯の代表メンバー発表直前というタイミングになります。

 

清武選手はその後、ブラジルW杯の日本代表に選ばれますが本大会中の出場時間はわずかに終わり、大会終了後その悔しさをバネに欧州で確実にステップアップしていきます。

そして、ロシアW杯を2年後に控えたシーズンにセビージャというスペインの強豪チームに移籍しますが様々な事情が重なり、半年のみの在籍となり日本のセレッソ大阪に移籍することになります。

しかし怪我もあって、ロシアW杯までに復調できずに日本代表に選ばれず、という結果になりました。

 

この本を読んでいて改めて思ったのですが清武選手は怪我に泣かされてきている選手人生だなと感じます。

高校の頃には1年サッカーができない時期もあったそうです。

ヨーロッパでも調子を上げては、怪我をしてしまいチームが失速して降格なんてこともありましたし逆に怪我をしている期間でチームが好調になってなかなか出場機会が得られないなんていうこともありました。

 

ご自身で「メンタルが弱い」と断言されていることからその時の苦しさや辛さは相当こたえるものだと思います。

そういった苦境に立たされた時にお世話になった人からかけてもらった言葉や助けてもらったことをしっかりと覚えて感謝を忘れない清武選手の人柄が現れている良い自伝だと思います。

まだ29歳だし、次のW杯目指して頑張って欲しいです。

 

あとは学生時代プレイ中めちゃめちゃ味方に対してキレてたっていうのはキャラ的にちょっと意外でした。

ご自身はそのことも「メンタルが弱かった」とおっしゃっていたので人って変われるものなんだなと感心しました。