生乾きと焼餅

どの口が何言うかが肝心

【本】バラエティ番組化する人々 あなたのキャラは、「自分らしい」のか?

 

最近友だちと話していたことに近いタイトルなので読んでみました。

 

例えば、コミュニティの中にいるムードメーカー的な立ち位置の人は落ち込んでいる時もその立ち位置に相応しい振る舞いや言動をどこか周りの人が求めているのでは、という気持ちになって自分に嘘をついてまで明るく振る舞うみたいなことって結構日本のそこらで起きてるような気がします。

根本は明るいキャラを拒否することで場の空気が悪くなったりするのを避けたいっていう優しい気持ちがあるんだと思うんですが(特に学校や職場だと毎日会うことになるので、引きづる可能性もあるし)そこで怒る事が結構人間としては大事な事なのかなと最近は思います。

調子こきの連中は強要しがち(自戒)。

 

この本では、コミュニティにおけるキャラクターを使うことによる利便性や弊害について語っていて、いわゆる「本当の自分」と「周りから定義づけられている自分」との使い分けというか分別についてどのように付き合っていくかについて綴られています。

 

某書の引用部分になるんですが、「本当の自分」 = 「願望の自分」って言葉があって痛い所突くなぁとなってしまいました。

本の結論部分とも被るんですが、やっぱり本当の自分なんていうものはなくてコミュニティによって使い分けられるようになった方が良い。

そのうえで、一つのコミュニティだけじゃなくていろんなコミュニティに所属して、いろんな自分の出し方を学んでいって出したい自分を出したい場面で出せるようになるっていうのがいわゆる「本当の自分」に一番近い状態なのかなと思いました。

 

ちなみに自分の話になるんですけど、親の仕事の都合で転校が多く、手っ取り早く馴染むために作り出した明るいキャラクターは経年劣化で最近は一切出していません。

またいつか使える日は来るんでしょうか。