その意味でこの本を読むことで「悪くもあり」の部分が少しでもなくなればいいなと感じた。
この本は「はじめての批評」という主題ではあるけれど、どちらかといえば副題の「勇気を出して主張するための文章術」という部分が強い。
まず批評において何が大事かを定義し、読者と認識を共有しその上で批評を書くにあたって注意すべき様々な要素について例文を交えて伝えてくれる。
その中で教えてくれるのは批評の書き方というカテゴリに収まらない「自分の気持ちを相手に伝えて理解してもらう文章」の書き方であって批評なんか縁がないという人でも日頃の仕事で書くメールの文面やドキュメントの文章なんかにも役立てることができる内容となっている。
この本で述べられていることが全て正しいという風には思わなかったがネットにあふれている批評もどきの感想文を書いてお金をもらっているネットライターのような人たちには是非読んでもらってよりよいコンテンツ制作に邁進してもらいたいと思う。