生乾きと焼餅

どの口が何言うかが肝心

【本】松井秀喜

 

清原さんの「告白」で松井秀喜さんと長嶋茂雄さんの関係に言及する部分がありましたが、その部分を掘り下げに掘り下げまくったとても手間のかかった丁寧な作りの本、という感じがしました。

 

プロになった直後の清原さんと松井さんの大きな違いとして松井さんには長嶋さんがいたこと、もしかしたら清原さんが巨人に入団していたら当時の巨人監督である王さんに師事して、プロ野球選手としてどう立ち振舞うべきか苦境をどのように乗り越えていくべきか教えてあげられたのかもと無責任な想像をしてしまいました。

松井さんが長嶋さんを師事したように、長嶋さんも現役時代に(師事したわけではないですが)ヤンキースのジョーディマジオを尊敬してその振る舞いを取り入れたという話がとても良かったです。

また松井さんが長嶋さんの教えを受けて結果的にヤンキースへ移籍していったというのも運命的というか。

 

ディマジオの名言は同じようなことをサッカーの三浦知良さんも仰っていたので、やっぱり真のプロフェッショナルというのは通じるものがあるんだなと勝手に感動しました。

 

長嶋さんだけでなく、松井さんがその姿勢や思想に傾倒していた宮本武蔵空海の話なんかも人間としての特の深さを感じられて良かったです。