【本】Ｗ～ダブル～人とは違う、それでもいい

Ｗ～ダブル～人とは違う、それでもいい /ワニブックス/酒井高徳

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日本人の父親とドイツ人の母親の間に生まれた酒井選手。

容姿端麗でとてもカッコいい選手なんですが、プレイヤーとしてはフィジカルとスピードを生かしたハートの強いサイドバックとして日本代表としても活躍し、現在は長年戦っていたドイツから日本に戻り、ヴィッセル神戸でプレイしています。

この本を読んで感じたのは、酒井選手もまた本田圭佑選手や長友佑都選手とは違った種類のハングリー精神と向上心を持ってサッカー選手として生きてきたんだな、ということ。

ニュースでは知ることのできない酒井選手の苦しみや葛藤にはいろいろ考えさせられるものがあります。

幼少期に心を閉ざして幼稚園に行きたがらなかったエピソードや、見た目を揶揄する同級生をサッカーで上回って見返すエピソード、慢心していた自分を叱ってくれた恩師の存在や海外のリーグでプレイするなかで学んだこと、少しだけですがハリルホジッチとの関係の話も出てきて、サッカー好きなら読んで得しかしない内容です。

これから酒井選手は選手としてはもちろん、海外で培ってきた経験で若手選手へのアドバイスや神戸の大物外国人選手とのコミュニケーションを通じ、より自分を高めて、日本のサッカーへ多くのものをもたらすと思います。

そういった意味で酒井選手の半生を振り返れるこの本は、特に若いサッカー選手なら全員読んでもらいたい素晴らしい内容になっていると思います。

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