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高橋維新さんについてまとめてみた【番外編・高橋秀樹さん】

<M-1審査の観点>立川談志、内海桂子ならどう採点? | メディアゴン(MediaGong)

 

高橋維新さんについてまとめる前に、その父親であり

ニュースサイト・メディアゴンの主筆でもある放送作家高橋秀樹さんについても

少しまとめておきます。

 

放送作家高橋秀樹さんの経歴

 

高橋秀樹 (放送作家) - Wikipedia

 

Wikipediaに名前が載っていて、担当している番組も有名な番組だらけで

TBSの番組がとても多い印象です。

また、Wikipedia編集履歴部分に「Ishin Takahashi」の名前があって

すごく家族愛を感じます。

個人的に気になるのは、もう引退されているからなのか

Wikipediaの更新がないからなのか、ここ数年新しく担当された番組の記載が

ない点ぐらいでしょうか。

 

高橋秀樹さんのすごいところ

matome.naver.jp

 

高橋秀樹さんの記事には様々な種類のものがありますが

目を引くのは、同じテレビ業界で働いている人に対して

批判的な記事を書く、という点です。

事なかれ主義が横行するこの日本でなかなかできることではありません。

今まで仕事をしてきた芸能人やこれから仕事をする可能性がある芸能人だったり

はたまたご自身が観た番組に対する批判記事なども寄稿しています。

 

 

こんなこともある時代に同業者も批判するなんて

勇気があるのか、それとも一般的に知られてないだけで

ものすごく権威がある人なのか、それとも・・・。

 

高橋秀樹さんの気になるところ

高橋維新さんに比べると、個人的にはそこまで荒唐無稽な主張を

記事にしているわけではないという印象です。

ただ、傾向として「自分が関わっていないテレビ番組」に言及する記事が

いまいち内容としてピンとこないということが言えます。

 

<残念すぎた「ENGEIグランドスラム」>志のない番組作りがフジテレビ全体をダメにする | メディアゴン(MediaGong)

 

代表的なこの記事に関しては

実際に爆笑問題の太田さんが怒ったのも不思議ではないという

内容ではないかと思います。

記事では「製作者側が面白い芸人を探してきたわけではない」し

「製作者側が素材として優れている芸人をこう調理しました、というわけでもない」ので

「番組として志がない」という主張がなされます。

記事内では、この2つのいずれかに当てはまらなければ

「番組として志がない」という点についての理由付けがなされていません。

ENGEIグランドスラムの番組コンセプトは

お笑いの全てのジャンルにおいて人気と実力を兼ね備えた、国民の誰もが『面白い』と認める最強の芸人が勢ぞろいしてネタを披露する日本一豪華なネタ番組」です。

www.fujitv.co.jp

news.yahoo.co.jp

 

高橋秀樹さんはおそらく何かしらスタッフが努力して新たに面白いものを

生み出そう、世に送り出そうとすることを「志」と呼んでいるように思えるのですが

「ENGEIグランドスラム」では、そのようなスタッフ側の努力は

別の方向に向けられているということを知っていただきたいです。

 

また、番組に出演した芸人に対する感想についても語っていらっしゃいますが

ナインティナインはネタをやるべきである」という主張は

どこから出てきた発想なんでしょうか。

「司会に甘んじた」ら、「終わった芸人」であるという考え方も疑問です。

そもそもナインティナインは2005年のライブ以降ネタを作っていない

いわばテレビ番組を通してテレビのスタッフと共闘して面白い番組を作って

売れた芸人さんだと思います。

そういう芸人を、一緒に面白いものを作ってきた味方側であるはずの

放送作家が「終わった芸人」と言ってしまうのも失礼な話です。

 

後半の番組づくりに関する批判についても

むしろ「次はこの方々です」で言うコメントで収録しておけば、後でネタの順番を入れ替えて編集するときに都合がよい、と言うことが目的であろう。制作側のそういう助平心が番組を面白くなくしていることに気づいていない。

 という部分から

この番組は、スタジオに客を入れての公開収録である。その場合は腹をくくってネタの順番を決めショウとして番組をつくらねばならない。それが構成というものだろう。

 という主張がなされますが、この番組が

「同日にずっと同じお客さんを相手に収録している」という前提なんでしょうか?

番組に関わってもいないのに、このような主張をしているのは

正しい・正しくない以前のお話のような気がします。

「同日にずっと同じお客さんを相手に収録している」なら

正しいようにも聞こえるのですが、出演しているメンツから想像すれば

スタッフ側が想定した番組構成を実現するようにスケジュールが組めるほど

暇な人たちが出ているわけではないのでは、と考えてしまいます。

これも当然、仮定の話をしても意味はないのですが。

 

褒めてクレーム

そんなわけで、高橋秀樹さんの記事はご自身が当時働いていた頃のお話

(考えの違いはあるにしろ、面白い記事もあると思います)から

徐々に既存のテレビ番組への感想へと内容がシフトしていくに従って

その内容に疑問符がつくようになります。

代表的なものとして以下の記事が挙げられます。

 

<ナンシー関の境地?>武田砂鉄「芸能人寛容論」が面白い | メディアゴン(MediaGong)

 

読んだ本の内容をざっくり記事の中で言及しているのですが

その記事に関して著者の武田砂鉄さんからクレームを受けてしまいます。

 

 

本を褒めているのにその著者からクレームを受けるなんて

なかなかできることではありません。

また、メディアゴンまでこのツイートが届いていないのか

今でもその本の内容を捻じ曲げた宣言記事が閲覧できてしまうのは

ニュースサイトとしての姿勢を問いただしたい気持ちになります。

誰だって間違うことはありますし、そのこと自体を非難はしませんが

芸能人や同業者を批判する前に、メディアゴンの編集部(本当にあるのか?)の働きと

ご自身の記事も改めて見直していただかないと、批判しても

「本の内容も汲み取れない奴に何言われてもな」と説得力は生まれないのでは

と思います。

 

個人的まとめ

高橋秀樹さんがメディアゴンというニュースサイトにおいて

記事を書くことについてなんの文句もありません。

メディアゴンで何がやりたいのか、いわゆる目的については

下記の記事にまとめてくれています。

 

なぜ『テレビ批評を書くのか』『テレビ批評は何に役立つのか』 | メディアゴン(MediaGong)

 

書いてあることはとても立派ですし、賛同したいところなのですが

気になるところもあります。

 

Webメディアとしては、当然のことながら多様な意見が必要です。メディアゴンの運営方針は「少数意見でも真摯な考えの原稿は掲載する」です。著名人が執筆陣に多く含まれていることがメディアゴンの特徴でもありますが、一方で、はっきりとしたオピニオンを持っていれば思想や分野を超えて、有名無名を問わず、幅広く執筆をしていただいています。

 

「真摯な考え」であれば、調べたらわかるようなことを

記事内で「知らない」で片付けていいものか、と思います。

 

『ナンシーは分かっている、見抜かれている』ダウンタウン松本人志さんが、唯一認めているテレビ批評だと聞いたことがあります。是非会ってみたいと言っているようでしたが、対談が実現したかどうかは、知りません。

blogs.yahoo.co.jp

 

記事の本筋じゃないからちゃんと調べないのか

記事の本筋でもちゃんと調べないのかは判断できませんが

記事として不誠実な印象になることは否めません。

個人的な印象ですが。

 

 

前述の「志」の件もこのような反論をなされています。

 

筆者は良く「番組に志がない」と書くことがありますが、すると、番組の志は「こうこうこういうことで」と説明して下さる方がいます。でも、番組はテレビの画面から出てきたものがすべてです。見て志が感じられなければ、志がないのと同じです。

 

ご自身の感受性の無さを棚に上げられてしまうと議論の余地がありません。

実際に読まれた本の内容をアウトプットしたところ、内容を褒めているのに

著者に文句を言われてしまったわけですし、インプットの段階から

何か見落としていないか確認することをオススメします。

 

ともあれ、筆者は面白い番組が見たい一心でテレビ批評を書き続けます。

 

是非、メディアゴンが始まってから5年経って

面白い番組が増えたかどうかについて記事にして欲しいです。

増えているのならご自身の仕事を誇っていただきたいですし

増えていないのならメディアゴンのやっていることについて

再度見直しをかけてみても良いかと思います。

 

そんな感じです。